AIによる画像解析をクラウド上で行い、その結果を得られるクラウドサービス。サービスは胸部CTからスタートする予定。Siemens Healthineersが提供している医療クラウドサービス「teamplay プラットフォーム」に撮影した画像を送信すると、Multi Organ Approachによりその画像に写った肺や心臓といった各部位がクラウド上で解析され、PACSに解析結果が送られる。病変の検出の他、オートで各部位の3D像を自動に作成し、肺葉のボリュームやプラーク等の自動計測を可能とするなど、1枚の画像からでも得られる情報量は豊富だ。
さらに処理はSiemens Healthineersのスーパーコンピュータ上で行われるため、利用者はteamplay プラットフォームに接続できれば、何ら特別な環境を用意する必要もない。また結果の閲覧はPACSのメーカを問わず可能。このMulti Readingの構想によって、使用者の環境を問わず快適に利用できることができる。
新たなソリューションが登場した時、これまでのようにハードウェアごと買い換えるのではなく、環境をそのままにソフトウェアやサービスを提供するという、リーズナブルなソフトウェア重視の姿勢がSiemens Healthineersの方針だという。