RSNA2018 Now on Report!@板谷春佑先生(手稲渓仁会病院)part4

RSNA2018 Report:RSNA2018 Now on Report!
2018.11.29

 今回は機器展示GEブースでCT装置を見学してきました。
 GECTは新たなRevolution Apex(エイペックス:頂上という意味だそうです)を展示していました。主要なメーカーで新しいCTをだしていたのはここだけでした。
少し写真だとわかりづらいかもしれませんが、個人的にガントリ外観がガンダムっぽいなぁと思いました。

 このマシンの特徴は新たに開発された管球でした。この管球はなんと16cm範囲(体軸方向)で80kV 1300mAで出すことができ、0.2sec/rotになったときの遠心力に耐えられる設計になっているそうです。低電圧撮影が容易にできるマシンです。またエミッターが2層構造になり、液体ベアリングを搭載したことでクーリングタイムが非常に短くなっているそうです。懸念される焦点サイズの増加は電子コリメーションを行って解決しているそうです。国内でのリリースが待ち遠しいです。

 またAIを用いたdeep learning reconstructionが発表されていました。教師画像を高線量FBPにし、いろいろなモデルを入れながらAIを教育し、AiSR-Vに劣らないスピードで再構成するそうです。画像をみせてもらいましたが、ノイズ、アーチファクトが飛躍的に改善している印象でした。
 さらにSnap Shot freeze 2が発表されており、冠動脈だけではなく心臓全体のモーションを補正しています。ですので近年盛んにおこなわれている弁の治療に役立つ画像が作成できそうです。