12月2日、天気は回復しましたが寒さがさらに増し、凍えながらRSNA会場に入りました。
会場内は昨日よりさらに参加者が増え、移動するのが大変なほどです。
今回はDigital Poster and Exhibitsに関する紹介です。
「The Ghost in MRCP: How to Reduction Motion Artifact in Respiratory-Gated MRI」
膵胆管疾患の診断では、MRI検査による正確なMRCP画像を取得することは大変重要です。
本研究では、MRCP検査時に用いられる、呼吸同期撮影のモーションアーチファクト軽減の方法を検討しています。従来は、腹部の正面に呼吸センサーを置いて検査を行なっていますが、この場合、特にBMIが低い、痩せ型の人で腹部大動脈による拍動が呼吸波形にしばしば影響を与え、予期せぬタイミングで画像を取得してしまいます。そこで、腹部側面に垂直に呼吸センサーを配置することで、動脈による拍動の影響を受けることなく、臨床に有用な画像を提供することができるようになったという内容です。
時間や労力を掛けることなく、ちょっとした工夫でさらに良い画像を提供するという本研究は必見です。