RSNA2019 Now on Report!@三谷英範先生(広島大学病院 放射線診断科)Part1

RSNA2019 Report:RSNA2019 Now on Report!
2019.12.04

 いつもアメリカに来たときは時差ぼけとの戦いです。
 今年は少々寒いですが、思ったほどではなくほっとしています。

 
Interventional Oncology Series: Novel Targets for Interventional Oncologists
 
 甲状腺(良性/悪性)、副甲状腺、副腎、乳癌、膵癌と様々な領域のablationの話で盛り沢山でした。
 甲状腺、副甲状腺ではレーザー、副腎、乳癌ではクライオ、膵癌ではHIFU(High intensity focused ultrasound)を用いていました。甲状腺では合併症が少ないこと、副甲状腺では悪性だけでなく原発生副甲状腺機能亢進の治療も行えることが魅力的な話でした。副腎はやはりpremedicationは必要ということ、乳癌は現時点では高齢者に限られるが今後適応の拡大をどのように行っていくかが課題です。膵癌はMRIガイドに超音波治療を行うというもので初めて耳にしました(無知ですみません)。手術不能膵癌かつ化学療法抵抗性の膵癌が、超音波によるablationでリンパ節転移とともに消失したチャンピオンケースの提示がありました。
 いずれの手技も外科的手術と戦うのではなく、外科的手技と共存していくということを再認識できました。個人的にも視野を広げることができる内容でした。知識・技術を身につけた上で、日本ではそのような手技があることを各科に宣伝していく必要もありそうです。
 

McCormick Placeから望むミシガン湖