月曜日の夕方に何を勉強しようかと、プログラムを見ていると興味を引くセッションがあったので行くことにしました。
Special Interest Session: E-cigarette/Vaping-associated Lung Injury (EVALI)
米国ではこれまでに2,290例の電子タバコによる健康被害があり、そのうち95%が入院を必要とし、47例の死亡症例があったと報告されています。
本疾患は電子タバコを吸入してから90日以内に肺浸潤影がみられ、他の原因を除外することで臨床的に診断されますが、CTでは主にorganizing pneumonia, diffuse alveolar damage, diffuse alveolar hemorrhage, centrilobular nodularのパターンを呈するそうです。さらに、タバコと同様に血管内皮機能も損傷するとのことです。これを背景に米国では電子タバコを全面禁止にする方針です。
本邦では電子タバコは、燃焼式タバコをやめられない人にとって健康被害の低減につながるとして、売り出されていますが、日本呼吸器学会が、非燃焼・加熱式タバコや電子タバコの使用は、健康に悪影響がもたらされる可能性があるとの見解を出しています。米国と日本の電子タバコの組成は異なるそうですが、本邦でも今後、規制されるかもしれません。
このセッションを聴いて、17時過ぎのシャトルバスに乗ろうとしたら、とても混雑しており、30分ほど待つことになりました。Metraのfree passが配布されているので、Metraの駅からホテルまで近いようならMetraで帰ってみてもよいかもしれません。