AI-Rad CompanionはAI技術を活用した診断支援プラットフォームである。RSNAではChest CTをはじめ5つの機能を紹介していた。一つの胸部CT画像から、肺・心臓・大動脈・胸椎骨の複数の部位の異常の検出と定量化を行う「Chest CT」の新機能としてPulmonary Densityが紹介された。これはCOVID-19の診断支援用に共同研究目的で提供されていたもので、オパシティ—の自動検出、計測機能のみを結果とし表示する。
「Brain MR」は頭部MR画像から脳の各部位を自動的にセグメンテーションした上で、年齢,性別により作成された標準データベースと体積を比較し、偏差マップを作成し異常のリスクをレポートする。
「Prostate MR for Biopsy Support」は前立腺MR画像を用いた生検支援を行うための機能で、超音波を用いて生検を行う際に補助的なツールとして使用可能である。
「Chest X-ray」は肺と胸膜に関連するX線画像所見を検出し、無気肺、胸水、肺病変、気胸、および浸潤影の検出を行った上でスコアリングを行う。
最後に「Organs RT」も紹介され、Siemens Healthineersでは画像診断支援だけでなく、治療領域でもAI技術の活用を進めていることをPRしていた。