食道ステントの新展開〜新型食道用ステントFlexella-Jについて〜
手稲渓仁会病院 消化器病センター
金子昌史、 三井慎也、 野村昌史
食道ステント留置術は、主に切除不能の進行食道癌に対する姑息的治療として行われている。その中で、食道胃接合部の病変に対するステント留置は、胃食道逆流に伴うQOL低下が必発のため、これまでは慎重に適応が決定されてきた。近年開発された新型食道用ステントFlexella-Jには逆流防止機構を備えたタイプがあり、胃内容物の食道への逆流を防止できる有用なステントと考えられた。