社団法人日本画像医療システム工業会(以下JIRA、会長:加藤久豊)は、「画像診断機器関連産業2011」を、発刊した。
JIRAは、「画像診断機器関連産業」を年次活動報告書として2006年創刊以来、毎年発刊しており、本書が第6号となる。
創刊時からの編集方針に基づき、日本の医療の状況や行政の動向、画像医療システム産業を取り巻く環境の変化を分析した上で、JIRAの活動や行政・社会への提言をまとめた報告書で、いわば「業界白書」とも言えるものである。
現在、高度情報化社会への移行に伴い、センサやディテクタといったハードのイノベーション、およびITのイノベーションが急速に進展し、医用画像診断・治療の分野は、大きく変貌してきている。今後は、これらのイノベーティブな技術を医療機器・システムとして医療の中で役立たせていくことが大切で、そのための臨床研究・評価の迅速化やレギュラトリーサイエンスの確立、関連産業の育成・振興などを迅速かつ戦略的に進める必要がある。
「画像診断機器関連産業2011」では、まずこの方向に向けたプロアクティブな施策提言・連携活動などを積極的に展開し、実践することを目標にした“2011年JIRA重点活動方針”を掲げた。
このほか、“最近の画像医療システムの動向とJIRAのビジョン”を紹介するとともに、“医療機器市場活性化に向けたJIRAの活動と行政への提言”など幅広いJIRAの活動を紹介している。さらに、“資料編”では、わが国の医療事情を俯瞰する上で参考となる最新統計データを見やすく充実した。これには、JIRAが独自に調査した貴重な市場統計や市場調査データが含まれている。
なお、3月の「東日本大震災」に対して、医療関係産業界には、ライフライン復興の要の一つである医療体制の再構築への早急な対応と貢献は言うに及ばず、災害をばねに、思い切った発想で飛躍し災害に強い医療体制作りへの参画も期待されている。
JIRAは医療界・行政の動きと連携し、業界活動や施策提言を今後も強化していく。
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