今、最強の検査室を探せ!第2回

Satellite View~Canon Special Session:今、最強の検査室を探せ!
2017.12.14

今、最強の検査室を探せ!第2回
 

透視室を一新!スペースと綺麗な映像の確保で処置がスムーズに

 
 透視装置を使用する検査室では、施設や診療科によってそれぞれのこだわりや工夫が随所に見られます。よりよい内視鏡検査を目指しているご施設のもとへ編集部が突撃取材し、ご紹介!!読者の皆さまにも明日から真似できる工夫があるかも……!?

 

今回お話しを伺ったのは…

 

社会福祉法人親善福祉協会 国際親善総合病院

 

国際親善総合病院消化器内科部長
日引太郎先生

 

 同施設消化器内科の年間検査数は約3,500件。うち、透視下内視鏡検査はERCP、イレウス管の挿入などの緊急、準緊急検査が多い。
 日々、コンスタントに検査が行われるとは言い難いが、平均するとERCPは週2件ほど。外科の症例も含むと、およそ1日1~2件。二次救急までを行う同施設であることからも、治療ではなく、検査として行う内視鏡検査が多い。
 消化器内科のみならず、様々な科で使用する透視室には、 2015年にCアームX線TVシステム「UltimaxTM-i」が導入された。
 低線量ながらも高画質での検査が可能となり、ステント留置などでは特に有用である。

 
 

★日引先生のコメント★
 内視鏡検査で注意すべき点はたくさんありますが、まず第一に心がけていることは「安全に行うこと」です。 当院では近隣の小規模医療施設の検 査を代わりに行っていることもあり、様々な方を内視鏡で検 査をすることになります。内視鏡検査は、ある程度は元気な 方が病気の有無を知るために行うことが多いものなので、そのせいで健康が損なわれるようなことがあってはなりません。検査をどのような方でも安全に、苦痛なく進められるようにしています。ただし、苦痛の軽減を優先するということであれば細い内視鏡もあるのですが、先端のCCDが小さいので、まだ画質が劣ります。透視下での内視鏡の治療は、これをやらなければ命にかかわるという意味では迷いなくできる部分 もあります。それでもやはりリスクが高い手技が多いですし、 造影剤の副作用のリスクなどにも注視する必要があります。 救急、外来、他科の医師や看護師、薬剤師など複数の種類の スタッフと情報を共有することで、安全性を高めています。